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■ さくら構造 導入事例 -  和新・設計事務所







田村病院
和新・設計事務所 古久保泰男氏、古久保佳州 氏、露口典加 氏にさくら構造に構造設計を依頼することにした経緯と効果について詳しく聞きました。

(和新・設計事務所 について)
和新・設計事務所は、一般住宅から工場、病院、商業施設まで幅広い分野の設計を手がけている、近畿地方トップクラスの意匠設計事務所です。代表作は、院内に自然の樹木を配置した「田村病院(写真右)」。息子さん、お嬢様と3人の家族経営で事務所を運営しています。


■ 「難しい案件」はさくら構造に依頼

― 和新・設計事務所ではさくら構造にどのような仕事を依頼していますか。

さくら構造には、地元にある通常の構造事務所では対応しきれない「難しい案件」を依頼しています。

わたしは建築で「構造美」を実現したい。表面の装飾ではなく、骨組み、構造そのものを通じて「美」を表したい。しかしこれは「普通の構造設計者」と組んでいたのでは実現できません。


■ いいものを作りたい


田村病院内部(※ )
― 「普通の構造設計者では構造美が実現できない」とは具体的には

たとえばここ和歌山県の海岸沿いは、眼下に太平洋が見渡せる風光明媚な場所ですが、もしそこにホテルを建てるならロビーには、極端に横長な大きな窓を設けて、壮大な太平洋を大きく見渡せるようにしたいところです。

しかし「普通の構造設計者」の場合、そうした意匠上の構想に対し、「柱が要るんです!」「筋交いが必要です!」の一点張りです。そこに「俺のこの腕前で何とかしてやろう」、「宿泊者にはぜひ太平洋の壮大な景色を見てもらおう」というプロ意識、創意工夫の精神が感じられません。

そういう不満があったので、今は「難しい案件」「工夫が必要な案件」は、地元の意欲的な技術者か、あるいはさくら構造に依頼しているのです。

※ 田村病院の構造設計はさくら構造ではありません。


■ さくら構造に仕事を依頼した経緯

- さくら構造のことを知った経緯は?

さくら構造のことは、ダイレクトメールを通じて知りました。

そういう積極的な営業をしてくる構造事務所は珍しい。ホームページを見ても気概を感じますし、ここなら難しい案件でも何とかしてくれるかもしれないと感じました。

その後、お試しに依頼した案件で、非常に良い仕事ぶりを見せてくれたので、以来、発注し続けています。これまでさくら構造に依頼した案件は次のとおりです。

  1. 地元漁業組合の建物
     
  2. 個人住宅
     
  3. ある工場の焼成棟
     
  4. 大手企業の和歌山工場
     

■ それぞれの案件の難しかったポイント


地元漁協の建物


個人住宅(混構造)


工場の焼成棟(一期工事)

- それぞれの案件には、どんな難しさが?。

まず「地元漁協の建物」ですが、このデザインは、「普通に構造設計してしまうと、適合性判定が必要になる(= 費用と工期が伸びる)」というものでした。しかしさくら構造は、もろもろ工夫をしてくれたので、結局、適合性判定審査は回避できました。

これがさくら構造に依頼した最初の仕事です。当初の見込みどおり、高い技術と積極性を持っていることが分かって、好印象を持ちました。

そして次に依頼したのが、「県内S様の個人住宅」ですが、これは地下がコンクリート、地上が鉄骨という混構造であり、適合性判定審査が必要でした。こういう複雑な仕事は、地元の構造事務所からは敬遠されることが多いので、さくら構造に依頼しました。

その次の仕事は「工場の焼成棟」です。この時は柱と柱のスパンが長く、梁を渡すのが面倒な案件でした。結局、梁に「むくり」をつける、つまり「最初は上側にやや湾曲させた形で設置し、その上に屋根など構造物が乗ることで、その重力により湾曲が直線に是正される」という方法を取りました。「むくり」を含む構造計算は複雑だったと思いますが、さくら構造は的確にこなしてくれました。

そして現在は「大手企業の和歌山工場」の案件に取り組んでいます。


■ 今は「デザイン重視の工場」に取組み中


工場

― この工場の案件の複雑な点は?

工場は実用建築物なので形状は単調なハコ型になりがちですが、当事務所としては「従業員の労働環境の向上」「周囲の景観との調和」「企業ブランドイメージの向上」などを重視した、意匠重視の案を提示しました。

結果としてその案は施主から採用されましたが、意匠に工夫を凝らす分、通常よりもコスト高になります。必ず素晴らしいデザインを実現して施主の期待に応える必要がありました。

特に念入りにデザインしたのは、従業員が日常的に出入りする玄関口の部分です。そこは砂粒のような極小部品を作る工場だったので、従業員のみなさんには精密な作業で根を詰める分、玄関口ではぜひ開放感を味わってほしいと思いました。

ただそのデザインを実現するには、「太い柱と細い柱の調整(大骨と小骨の取り合い)」「大骨は隠して、小骨は出す」などの処理が必要になります。ここで普通の構造設計をすると、もっさりした外観になってしまいますが、何とか創意工夫してシャープに仕上げたいところです。

この件は現在、さくら構造の大阪事務所の設計者と一緒に取り組んでいます。その技術者からはいいアイディア、提案が次々出てくるので、きっと上手くいくと確信しています。


■ さくら構造への評価


― 一緒に仕事をして分かった「さくら構造の良さ」は?

さくら構造は次の4点が良いと思います。

良い点1. 「最終仕様をこちらがイメージする『射程内』に収めてくれる」
意匠設計を行うこちらの頭の中には、「梁や柱の太さ、長さ」、「他の構造物との段差、距離」など諸々の仕様について、設計の初期段階で「大体のイメージ」ができているものですが、さくら構造の技術者は、最終設計を必ずその「射程内」「イメージ内」に収めてくれるので、最初の設計段階から非常に安心して仕事ができます。

良い点2. 「施主にとっての納期の重要性をよく理解している」
意匠設計事務所の後ろには施主がいて、その施主にとって「納期」は非常に重要であること、さくら構造はそれをよく理解していることが、打ち合わせなど普段のやりとりからもよく分かります。

良い点3. 「繁忙期の応需能力が高い」
忙しい時期には、やむなく短納期の案件を依頼したい場合がありますが、さくら構造は必ず対応してくれます。これは、さくら構造が多数の技術者を抱える「組織」であるからできることだと思います。個人事務所の場合は、その個人がいくら優秀でも、スケジュールが埋まっていたり、その人が病気のときには対応不可能になりますから。

良い点4. 「ほどよい価格」
価格も地元業者に比べて遜色ありません。この価格競争力も「組織として大量の案件をこなしていること」から来ているのだと思います。


■ 先輩ユーザーからのアドバイス


- さくら構造を検討している意匠設計事務所に「先輩ユーザーとしてのアドバイス」を。

さくら構造は本社が札幌にあるので、対面しての打ち合わせは原則できず、それを不安に感じる設計事務所もあるかもしれませんが、「そこは問題ないですよ」とお伝えしたいです。

さくら構造との打ち合わせは、電話、メール、skype(※ 無料のインターネット会議ソフト)を使って行いますが、まずメール打ち合わせは、内容の履歴が明確に残って便利でした。そしてskypeも、互いのパソコン画面上に図面を映して、それを見ながら電話で話すということも可能でした。

特に不自由はなく、結局は慣れの問題だと思いました。


■ 今後の期待

― さくら構造への今後の期待を

和新・設計事務所は今後も美しく高品質の建築物を設計していく所存です。構造設計のパートナーであるさくら構造とは、ぜひ一緒に「いいもの」を作っていきたいと思っています。これからもよろしくお願いします。

※ 和新・設計事務所のホームページ
※ 取材日時 2011年8月