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■ さくら構造 導入事例 - 長塚建築設計事務所




茨城県古河市の長塚建築設計事務所 長塚 威 氏に、さくら構造に構造設計業務を依頼している理由とその効果について詳しく聞きました。


(長塚建築設計事務所について)
長塚建築設計事務所は茨城県古河市の意匠設計事務所です。創業は大正8年、現在の長塚威様で3代目。従業員数は9名で、茨城県西部ではトップクラスの設計事務所です。

■ メインの協力事務所の一つとしてさくら構造を活用

― 長塚建築設計事務所(以下 長塚設計事務所)ではさくら構造をどのように活用していますか。

さくら構造には、平成20年以来、各種構造設計や耐震診断などの業務を依頼しています。さくら構造は、当事務所にとっての「メインで依頼する構造設計事務所」の一つです。


■ 新たな協力事務所を探した経緯

初代 長塚喜三郎氏が着用していた法被と、
事務所の登録看板
― 茨城県の長塚設計事務所が、北海道に本社がある『さくら構造』に業務を依頼するようになった経緯を教えてください。

長塚設計事務所は、大正8年に祖父、喜三郎が設立して以来、地元古河市を中心に実績を積み重ねてきました。その関係で現在の仕事は8割~9割が自治体関係、つまり庁舎、学校、公民館など公共案件です。

今から9年前、平成19年頃に、当事務所の主エリアである茨城県、栃木県南部、埼玉県東部の各市町村で「建物の耐震診断」の案件が同時期に集中して発注されました。当事務所としてもできるだけ多く対応したいと考えましたが、「大量かつ同時期の案件」であったため、普段からつきあっている構造設計事務所の協力を仰ぐだけでは対応しきれませんでした。

このままでは案件はあるのに対応できない、つまり「引き合いがあるのに手が挙げられない」という状況になります。それは避けたかったので、新たな協力事務所を探そうと思い、まずはネットで検索しました。


■ 新規協力事務所に求めた要件

― 新たな協力事務所に対して「求めた条件」を教えてください。

そのとき出会いたいと思っていたのは「次のような条件を満たす構造設計事務所」でした。

条件1: 「埼玉、茨城、栃木で実績があるところ」

条件2: 「組織力があるところ」

条件3: 「しかし、ちょうど良い規模であること」

条件4: 「仕事の進め方が顧客本位であること」


■ 条件1.各県での実績

― 条件1.「埼玉、茨城、栃木で実績があるところ」とは具体的には。

耐震診断や補強設計を行った場合、判定会の審査をパスする必要があります。この判定は、基準が全国共通である一方で、基準の運用方針、適用方法は地域ごとに異なります。つまりある地域でパスとなった手法が他地域ではNG、またはある地域で必須とされているものが、他地域では「やりすぎ」と見なされることがあります。

当事務所の主な業務エリアは茨城県、栃木県南部、埼玉県東部です。したがって、新たに起用する協力事務所には、茨城県、栃木県、埼玉県のそれぞれ実績を持ち、各地域のやり方の違いを理解している事務所が望ましいと考えました。


■ 条件2.組織力

― 条件2.「組織力があるところ」

構造設計事務所は個人事務所あるいは小規模事務所が多いのですが、今回は「組織的に仕事をしている企業」に依頼したいと考えました。

この「組織的」という言葉には2つの意味があります。まず1つめは「求めがあるとき確実に仕事を受けてくれること」、もっと簡単にいえば「技術者の人数が多いこと」を表します。人数の多い事務所とつきあっておけば、繁忙期であっても確実に仕事を受けてくれることが期待できます。

候補となった事務所の中には「案件があればいつでも対応しますよ」という小規模事務所もありました。しかしやる気は十分でも人数が3名~4名程度の事務所では、繁忙期の確実な対応は無理かもしれません。ここはやはり、ある程度の社員数を擁する事務所とつきあいたいと考えました。

次に「組織的」の2つめの意味は、「内部にフォロー体制がある」ということです。長く付き合っていく場合、いつも順調に仕事が進むとは限りません。特定の担当者に何らかの案件を依頼したとして、その案件が「難しい、手が足りない、納期が間に合わない」となり技術者個人のキャパ、能力を超えてしまう…、そんな事態が起きたときでも、その仕事が袋小路にはまり込まないよう社内で支援するなどして、一定品質の仕事を納期通り、確実に納品してくれる、そんな「体制」を持つ事務所と付き合いたいと考えました。


■ 条件3.適正規模

― 条件3.「しかし、ちょうど良い規模であること」とは。

いくら組織力がある方がよいといっても、コンサルタント系の大規模すぎる事務所は敷居が高く、また価格も高く、当事務所にとっては適切な選択肢になりません。「そこそこ大きい」ぐらいのちょうど良いサイズの事務所がよいと思いました。

その点でいえば「技術者が数十人」「北海道が本社だが、東京にも支所がある」というさくら構造は当事務所にはちょうど良い規模だと思えました。


■ 条件4.仕事のすすめ方

― 条件4.「仕事の進め方が顧客本位であること」とは。

当事務所は大正8年の創業以来、地元密着型の設計事務所として実績と信頼を積み重ねてきました。したがって私たちの業務はその品質も仕事のすすめ方も、施主に対して常に誠実なものでなければいけません。

そうした「長塚設計事務所としての仕事品質」を継続提供するためにも、新たに起用する構造設計事務所は、単に技術力が高いだけでなく、仕事への考え方、仕事のすすめ方が、誠実かつ顧客本位であることを求めました。

以上、4つの条件をもとに調べていった結果、『さくら構造』が私が求める要件を最もよく満たしていたので、まずは耐震診断の業務を依頼した次第です。


■ 協力事務所としてのさくら構造への評価

写真左はさくら構造 東京事務所 高田
― 以来8年間つきあってみての『さくら構造』への評価をお聞かせください。

さくら構造とつきあって、まず依頼したのは地元の築40年の小学校の耐震診断でした。担当者はたいへん真面目な方で、対応、品質、納期、連絡などすべて期待通りでした。

以来ことあるごとにさくら構造に耐震診断の仕事を依頼するようになり、ある時期からは、「工場の倉庫」「自治体の分庁舎」「学校のプール」など構造計算そのものの仕事も依頼するようになりました。

さくら構造の技術者は、その担当者さん以外もみなさん能力が高く、今まで不満を感じたことはありません。もしかするとそれは社内でのフォローのおかげかもしれませんが、それはそれで「組織的に仕事をしている」ということであり、こちらとして歓迎です。

さくら構造は、社長をはじめ会社全体に成長志向があり、時刻歴応答解析など高度技術にも積極的に取り組んでいます。その意欲は、社長のお話を聞いても現場社員のふだんの対応からも強く感じられるので、いつも感心しています。

さくら構造とつきあい始めて8年目となり、今は「何か案件があるときは、『さくら構造』に積極的に声をかける」ということにしています。


■ 先輩ユーザーからのアドバイス

― 現在、新たな構造設計の協力事務所を探している意匠設計事務所に向けて、「先輩ユーザーからのアドバイス」などあればお聞かせください。

先ほどの話と重なりますが、やはり「実績と組織力」。この2つを基準に選ぶのが良いだろうと、個人的には思います。


■ 今後の期待

― さくら構造への今後の期待をお聞かせください。

良い建築の実現、つまり施主や地域にとって魅力的なデザイン、機能的で居心地のよい魅力的な空間、そして建物全体の安全性を確保すること、それには構造技術者との協働が欠かせません。今後とも私たち長塚建築設計事務所と一体になって、「施主のための魅力ある建築作り」を続けていきましょう。引き続きよろしくお願いします。


※ 長塚建築設計事務所のホームページ
※ 取材日時 2015年2月